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「ななくカフェ」広がる交流の輪 塩尻市大門七区で毎月7日開催

ビンゴゲームの後、会話を楽しむ参加者

 塩尻市大門七区で毎月7日、サロンスタイルの「ななくカフェ」が開かれている。おおむね75歳以上の住民が対象で、第2公民館に集まり、お茶やコーヒーを飲みながら談笑やイベントを楽しむ。市社会福祉協議会の七区分会・ボランティアの会が運営し、7月に始めた。希望すれば、無料で送迎するのも特徴だ。

 参加費は1回1人200円。今月7日は住民とスタッフの24人が参加した。ラジオ体操で体をほぐした後、好みの飲み物を味わった。「最近はブドウ畑が減って寂しい」「昔は駅から帰ってくるとナイアガラ(ブドウ)の香りがふわっとしたね」などの会話が聞かれた。ビンゴゲームで交流もした。
 スタッフは参加数を確認した後、近くの店で菓子を購入し、参加者に配った。参加人数を事前に把握する手間が要らず、スタッフの負担軽減につながるという。
 大門七区は大門地区で最も広く、世帯数も最多だ。果樹園や畑の宅地化が進み、移り住む人が多い。橋場幸文分会長は「アパートやマンションも多く、区への加入率が低い。顔見知りが少ない」と感じた。これまで年4回の高齢者福祉事業を実施していたがスタッフの負担が大きく、参加者も減少気味だった。このため気軽に参加でき、世間話ができる茶飲み場の「カフェ」を構想。自然に知人が増え、1人暮らしのお年寄りも外出したくなる場を目指している。
 送迎は、面積が広い大門七区で移動が難しい人がいることを念頭に行う。ボランティアの会の高砂綾子さんは「希望のある人は事前に連絡をいただいている」と話している。
 1月7日は年始のためカフェは休む。