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ビートルズ「最後の新曲」発売 松本地方でも注目

ライオン堂店内にあるビートルズのコーナー

 ロックバンド「ザ・ビートルズ」の新曲「ナウ・アンド・ゼン」の国内盤CDシングルが1日、発売された。故ジョン・レノンが残した録音から人工知能(AI)の技術で声を取り出し、メンバーが手を加えて作品化。新曲をきっかけに松本地方でも、再びビートルズが注目されている。

 松本市高宮東のライオン堂では、発売前に多くの問い合わせがあった。1日発売分は数量に限りがあり事前予約で受付終了。追加入荷は5日以降になる見込みという。
 店内にはビートルズのコーナーを開設しており、先月発売されたナウ・アンド・ゼンの輸入盤CDシングルとレコードを置く。通称「赤盤」「青盤」と呼ばれるベストアルバムもある。これらの売れ行きも好調だ。
 ナウ・アンド・ゼンは先月、ネット配信が始まった。配信の一方で、新曲をCDやレコードで手元に置いておきたいと願うファンがいる。ビートルズの音楽を同時代に接した人からの問い合わせが多い印象という。
 ライオン堂店長の内藤謙さん(54)は「ジョン・レノンらしい優しいメロディー。耳に残る」と新曲の魅力を紹介。「これまで製品化できなかった、ほかのアーティストの楽曲も、AI技術を使って世に出てくるかもしれない」と話していた。