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新ブランドで「木曽」発信 ガラス廃材でジュエリー 木曽駒ミクロの親会社 環境にも優しく

ガラスの廃材を活用して手作りする「グラシリカ」の商品

 電子部品製造の木曽駒ミクロ(佐々木正樹社長、木曽町新開)が手掛ける、部品の製造工程で出るガラスの廃材を活用したアクセサリーが、親会社のミクロ技術研究所(東京都)から新ブランド「GLASSILIKA(グラシリカ)」として展開されることになった。「木曽」を広く発信し、廃材活用で環境負荷軽減にもつなげることを目指す。

 ブランド名は「ガラス」とその原料となる「シリカ(Silica)」を組み合わせた。シリカの表記の「c」を「k」とし、木曽生まれをアピールする。第1弾としてジュエリーデザイナー・大島範子さんと共同で手掛けた、エメラルドグリーンの清流で知られる大桑村の阿寺渓谷をイメージした「ATERA」をオンライン上で1日に発売した。ピアスなどがあり、価格は3万5200円から。
 木曽駒ミクロは今年から、「tubunone」(つぶのね)のブランド名でガラスアクセサリーの販売を始めた。新ブランドは高級志向となる。同社では2~3カ月で4㌧ほどのガラス廃材が出ており、廃棄削減につなげる。売り上げの一部は自然環境保護の目的で木曽の自治体に寄付する。
 担当の同社取締役・池田規予さん(48)は、ブランドとして定着を目指すとともに「木曽を知ってもらうきっかけにしたい。地域の皆さんと一緒に作り上げる展開もしていければ」と見据える。
 グラシリカとつぶのねは木曽町長から「木曽町ブランド」にも認証された。問い合わせは木曽駒ミクロ(電話0264・24・3700)へ。