政治・経済

「三陸・常磐もの」社食で提供 エプソンが消費拡大に協力

社員食堂で行われた宮城県産のマグロの解体ショー(セイコーエプソン豊科事業所)

 セイコーエプソン(諏訪市)は、社員食堂で太平洋沿岸の三陸・常磐地域の海産物の活用を始めた。東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に伴う風評被害の影響が懸念される中、来年3月まで同地域の海産物を使ったメニュー約7000食を提供することで消費拡大に協力する。

 経済産業省などが主導する消費拡大プロジェクト「魅力発見!三陸・常磐ものネットワーク」に参画し、グループ各社の社員食堂21カ所でマグロやサバといった海産物を活用する。28日は豊科事業所(安曇野市)で、宮城県産マグロの鉄火丼を提供した。解体ショーや社員向けの販売も行った。同社総務部の宮坂和幸部長は「継続的にメニューの中に加えていきたい」と話している。
 三陸・常磐地方の海産物の県内での活用は、県が福島県産のサバを使ったメニューを県庁の食堂で提供したほか、井上百貨店(松本市深志2)がネットワークに参加して売り場に海産物を置いている。