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山形に約7千年前の縄文時代早期末の集落跡

村内で初めて発見された縄文時代早期末の集落跡(村教委提供)

 山形村教育委員会が今秋進めている洞遺跡(上大池)の第3次発掘調査で、約7千年前の縄文時代早期末の集落跡が村内で初めて確認された。県内や松本地域で発見例が多い縄文中期の遺跡に比べ早期末の遺跡の確認は少なく、村教委は「地域の歴史の空白を埋める貴重な資料になるのでは」としている。年明けにも出土品を紹介する企画展を計画する。

 村道への歩道新設事業に伴う記録保存調査で、遺跡の一部約260平方メートルを対象に先月中旬~今月末に行われている。六つの竪穴式住居跡や、大きな穴「土坑」といった遺構が確認され、縄文時代早期末の土器片、石器、玉製品などが出土した。
 玉製品は、装飾品に使われたとされる管玉2点を発掘。県内でも最古級とみられる。円柱状の長さ3センチ、直径2センチで中央に穴が空いている。柔らかい鉱物・滑石で作られ、石の産出地の大北地域で加工され村に持ち込まれたとみられるという。人の埋葬場所で見つかる例が多いが、2点は住居跡に並んだ状態で見つかり、出土状況も珍しいという。調査を担当する村教委の和田和哉課長補佐は「意義のある発見だった」と話している。