スポーツ

御嶽海が2場所連続で勝ち越し 大相撲九州場所千秋楽

王鵬(手前)に押し出しで敗れた御嶽海(読売)

 大相撲九州場所(福岡国際センター)千秋楽の26日、上松町出身で西前頭9枚目の御嶽海(出羽海部屋)は、初顔合わせの東前頭12枚目・王鵬(大嶽部屋)に押し出しで敗れ、一年納めの場所を8勝7敗で終えた。13日目に2場所連続となる勝ち越しを決めるも最終盤の連敗で星を伸ばせなかった。

 今場所は連敗スタート。序盤はもたついたが、東洋大の後輩・東白龍を破った7日目からは立ち合い鋭く踏み込み、前に出る意志がにじむ相撲も目立ち、白星を五つ並べた。御嶽海が5連勝するのは3度目の優勝で大関昇進を決めた昨年1月の初場所以来だった。一時は優勝争いにも加わったが、10場所ぶりの2桁勝利には届かなかった。
 御嶽海を子供の頃から指導する県相撲連盟参与の中村協和さん(77)=木曽町福島=は、2場所連続の勝ち越しに安堵しながらも「『この相撲を取り続ければいいのに』と思った内容は2番程度だった。前に出る相撲が続かない」と手厳しい。「番付を駆け上がった頃の姿こそ原点。そういう相撲を取らにゃあだめだ」と指摘した。
 初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)の新番付は12月25日に発表される。