スポーツ

パワーリフティング 鍛えた体で力比べ アイシティで県大会

来場者が見守る中、力強くバーベルを上げる選手

 県パワーリフティング協会が主催する第10回秋季県パワーリフティング・ベンチプレス選手権大会が25日、2日間の日程で山形村の大型商業施設・アイシティ21で始まった。商業施設での開催は珍しく、県内や近隣自治体の選手たちが日頃の鍛練の成果を発揮し、力強いパフォーマンスを見せている。

 初日はベンチプレス(ノーギアの部)に10~80代の44人が挑んだ。年齢や階級別に、全国大会につながる標準記録の突破や自身の記録更新を目指した。力いっぱいバーベルを持ち上げる一人一人の勇姿に拍手が送られ、競技になじみの少ない買い物客も足を止めて熱い視線を向けた。
 近年はフィットネス人気などを受けて出場者が増え、地方大会のレベルが上がっているという。83キロ級に参加した上伊那郡南箕輪村の唐澤仁さん(51)は「裾野が広がり、盛り上がっていけばうれしい」と話した。
 10回大会記念として、ベンチプレス83キロ級で2度世界チャンピオンに輝いた鈴木佑輔さん(39)、パワーリフティング国内トップクラスの栗原弘教さん(37)を招いた。鈴木さんは「一人一人の頑張りを尊重し合える生涯スポーツ。多くの人に身近に感じてもらえたら」と願う。26日はパワーリフティングに30人が出場する。