地域の話題

筑北・麻績 そば打ち交流 小学校PTAが連携

講師の実演をみんなで見て打ち方を学ぶ参加者たち

 筑北村の筑北小学校と麻績村の麻績小学校の両PTAによるそば打ち交流会が25日、麻績村地域交流センターで開かれた。過去に両村で小中学校の統合協議がまとまらなかった経緯もあり、近年は疎遠となっている両PTAの関係を再び緊密にしていこうと願って初めて企画した。両校の保護者と児童約30人が一堂に集い、そば打ちを通じて親睦を深めた。

 麻績村の愛好者団体のメンバーら4人が講師となってお手本を示し、参加者は手ほどきを受けながらそば打ちに取り組んだ。初挑戦の親子も多く、繊細な水回しは子供が、力を込める練りは親が、と分担するグループも。完成したそばはその場でゆでて昼食で食べ、交流を深めていた。
 小学生を育てる親世代の多くは、旧4村時代に当時は組合立の聖南中学校・筑北中学校でそれぞれ地域を越えて一緒に学んだ経験があり、両PTA会長を中心に交流企画が立ち上がった。来年度以降の継続的な実施については現在は未定なものの、両PTAとも前向きという。
 筑北小PTA会長の塚山克視さん(48)=筑北村西条=は「少子化が進む中、先代が選び暮らしてきたこの地で、親も子もそれぞれ両村の関係に目を向ける時代が来たと思う」と語る。麻績小PTA会長の塚原大輔さん(40)=麻績村明治町=も「みんな同じ筑北谷で暮らしている。過去の経緯とは関係なく、保・小・中それぞれで交流していく機会を増やしていければ」と願った。