政治・経済

防げポイ捨て 塩尻市配布の看板増加

市民への提供が増えている警告看板

 ごみのポイ捨てや犬のふん尿放置など不法投棄の禁止を警告するため、塩尻市が希望する市民に配っている看板の枚数が増えている。昨年度は20枚だったが、本年度は11月時点ですでに30枚となっており、生活環境の保全の観点から「最低限のルールやマナーを守って」と呼び掛けている。

 生活環境課によると、犬のふん害に関しては「自宅前や自宅敷地付近に捨てられて困る」といった苦情がある。所有者が設置した看板のそばに、再び飼い主が放置していく悪質な事例もある。
 こうした問題は以前からあるが、今年は看板配布の増加からみても目につく。市は折に触れ、市広報紙で関連の特集記事を組むなど、適正な後始末の徹底を呼び掛けている。
 不法投棄は、軽犯罪法や廃棄物処理法に違反し罰則が科せられる場合がある。市は、ポイ捨て禁止等によるきれいなまちづくり市民条例を制定しており、誰もが住みよい環境を目指している。犬の「うんち」と運をかけて、担当者らは「運は落とさず拾ってください」と訴えている。