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アイデア草取り機完成! 筑北の北郷さん 20日に発売

北郷さんが20日に販売を開始する乗用田植え機取り付け型の草取り機「楽田楽」

 筑北村坂井で無農薬・不肥料農業に取り組む農家・北郷俊明さん(59)が、開発中だった乗用田植機取り付け式の草取り機・楽田楽(らくでんがく)を完成させ、20日に特設サイトで販売を開始する。水田にしつこく生え続けて稲の苗の成長を阻害する雑草を、出番が限られる田植え機を使って手軽に抜き取る装置で、重労働となる初夏の草取り作業の負担を軽減し、無農薬・減農薬栽培の促進にも役立てる。

 田植え機の苗植え装置付近に5分程度で取り付けられるフロート構造のそり状装置で、底部に付いた細い金属棒群(爪・くし)が水田の軟らかい泥の底を滑るように引っかいて雑草を根こそぎ除去する。苗の条(列)の間「条間」は丈夫な素材で強力にかき取り、苗が並ぶ「株間」は苗を傷付けないよう柔らかい素材とした。田植え時に泥の底に付けた"わだち"に沿って走るため、作業は自動操縦のように容易という。
 10月下旬に特許を取った北郷さんは「作業の負担を減らし次世代が快適に米作りを行う助けとなれば」と話す。
 価格は装置本体が税抜き13万8000円。詳しくは特設サイト(https://rakudengaku.jimdofree.com/)へ。

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