地域の話題

「上高地線イメージ」駅員手作り鉄道模型 新島々駅の待合室にお目見え

ボタンを押すと電車が動く模型

 松本市内を走る鉄道・アルピコ交通上高地線の新島々駅(同市波田)の待合室に16日、沿線の風景をイメージした鉄道模型がお目見えした。同線を熟知する駅員や運転士が4カ月間かけて手作りし、路線ののどかな日常を表現している。ボタンを押すと、電車が線路を走る仕組みで駅の利用者に喜ばれそうだ。

 鉄道模型の規格・Nゲージ(実際の車両の150分の1サイズ)を使った長さ2メートルほどの模型で、待合室の棚に収めた。新島々駅は次の電車を待つ人がいるホームの様子、奈良井川橋梁は川の流れや河川敷も本物のように作り込んだ。田畑や牧場がある田園風景も表現している。
 鉄道模型歴30年の駅員・福田英智さん(44)が中心となり企画した。7月から仕事が終わった後、集中できるようにと使っていない車両を借りてその中でコツコツと製作してきた。福田さんは新島々駅のホームとその裏にある山が模型の中でお気に入りだといい、「電車やバスを待つ時間も楽しんでもらえたら」と笑顔を見せている。

連載・特集

もっと見る