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ご近所交流 絵画見ながら 塩尻の吉田2区有志 地元3人の作品展

3人の絵画に囲まれ、お茶を楽しむ地域住民

 塩尻市広丘吉田の吉田2区の5常会と6常会の住民有志が10日、地元の5、6常会集会所を会場に「ホットいっぷくご近所絵画展」を始めた。施設の有効活用と交流の場づくりを狙った企画で、地元で絵筆を執る柳澤謙至さん(91)、森口益吉さん(82)、中野智晃さん(71)が出品している。12日まで。

 地域で交友が広い加藤久雄さん(71)が呼び掛け、賛同した3人が出品した。ここ数年、新型コロナウイルス禍で各種行事が中止され、近所でも顔を合わせなくなった。二つの常会には計約200世帯があるが、集合住宅も多く、互いの顔を知らない場合も少なくない。集会所の活用も年数回にとどまるという。
 初日は広さ約45平方メートルの集会所内で、訪れた人が絵を見て、お茶を飲みながら出品者らと世間話を楽しんだ。
加藤さんは「地域にはいろんな宝物がある。来た人が次に何かしてみようと思ってもらえれば」と話す。
 3人は各展覧会で入賞実績がある。柳澤さんは日本画、森口さんは透明水彩画、中野さんはアクリル画を出品し、計15点が並ぶ。森口さんは仕事で駐在していた台湾の夜市の様子を描き、柳澤さんは静寂が広がる雪景色を作品にした。中野さんはロシアによるウクライナ侵攻がテーマの作品を出すなど多彩だ。
 絵画展は午前10時~午後4時。誰でも無料で観賞できる。