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ポップな看板で火の用心 エクセラン高生がデザインし消防署に設置

高校生の感性を生かしたポップなデザインの看板

 松本市里山辺の松本広域消防局本郷消防署山辺出張所に8日、地元のエクセラン高校2年生4人が描いた「火の用心」の看板がお目見えした。消防隊員と山辺特産のブドウを描いた色鮮やかなデザインで、地域の火災予防の一翼を担えるように生徒が願いを込めた。

 9日に始まる秋の全国火災予防運動の周知を兼ね、山辺出張所が同校に依頼した。縦1.8メートル、横2.7メートルの木製で、道路に面した車庫隣に飾られて目立っている。
 4人は美術科デザイン・メディア専攻で電子機器を活用したデザインを学ぶ。河西千里さん(16)が全体図、加納勇仁さん(16)がブドウを考案し、横山いずみさん(16)、吉田稟さん(16)と共に1カ月以上かけて制作した。タブレットで描いた下絵をプロジェクターで看板に投影し、その絵をなぞって野外用塗料で描いた。
 河西さんは「大型作品は初めてで大変だったけれど4人の絆が深まり、迫力ある作品が完成した」と喜んだ。消防をイメージする赤やオレンジを使い、絵を枠からはみ出させて立体感を出した。
 山辺出張所の横山功一所長は「素晴らしい作品を幅広い世代に見てほしい。恒常的な火の用心を高校生と目指し、火災予防啓発をさらに図りたい」と力を込めていた。