水引で特殊詐欺被害防げ 大桑小 6年生 啓発グッズ作る 「栗子餅太郎」のキャラを表現

大桑村の大桑小学校6年生23人はこのほど、電話でお金詐欺(特殊詐欺)被害防止を呼び掛ける水引細工による啓発グッズを作った。6年生は本年度、地域で防犯の先導役となる「わが家のセーフティーリーダー」に木曽警察署などから委嘱されている。作ったグッズは家族ら周囲の人に贈るほか、同署の啓発活動でも配られる予定だ。
水引工芸職人・園部三重子さん=飯田市=を講師に、園部さんが考案した、木曽地域の秋の郷土菓子・栗子餅をモチーフにした啓発キャラ「栗子餅太郎」を1人2個作った。黄色の水引でいくつもの輪っかを結んで体を作り、目や眉のパーツをつけた。細かな作業に苦労しながらも、集中して取り組んだ。キャラは力士を目指している設定で、金のまわしも施した。
一人一人が特殊詐欺被害防止のメッセージも書き、グッズと一緒に添える。中村奏志君は「作り方が複雑で難しかったけれど頑張った。グッズを手にした人が注意の気持ちを持ってもらえたら」と話していた。
木曽署と木曽建設防犯協会、木曽少年警察ボランティア協会の地域ふれあい事業の一環で、3団体の関係者も参加した。グッズ作りは同じくセーフティーリーダーに委嘱されている上松町の上松小学校6年生も取り組んだ。