政治・経済

生坂村議報酬アンケート 回答世帯の約6割が「見直し」

生坂村図書室で閲覧できるようにした村議会の議員報酬への村民アンケート結果

 生坂村議会はこのほど、村内の全666世帯を対象に今夏実施した、議員報酬に関する村民アンケートの結果をまとめた。議員のなり手不足解消を目指し、55歳以下の議員の報酬を通常の月18万円から30万円に引き上げた令和2年の議会改革の継続について、約6割が「見直し」と回答し、さらなる改革を求める声が聞かれた。

 回答のあった427世帯のうち、「見直し」が253世帯(59・3%)で、「継続」の174世帯(40・7%)を上回った。「見直し」と回答した世帯のうち、「高すぎる」が197世帯で、「少なすぎる」は7世帯、「中止」は40世帯だった。
 「高すぎる」と答えた理由は、議員報酬が18万円のままとなる56歳以上との不公平感を訴える意見が目立ったほか、55歳以下または全議員で報酬が20万円台の水準となるよう求める意見もあった。若手議員の辞職を受け、資質を問う厳しい意見もあった。
 結果については、公開を求める村民の声に応じて、今月に入り村図書室で公開している。自由回答で個人の特定につながる記述は白抜きにした。太田譲議長は「現状を情報共有するため正直に対応した。今後の村議会議員選挙に向け、得られた結果や意見を研究・協議の参考にしていきたい」と話している。