地域の話題

北アルプス山麓のワイン堪能 安曇野の碌山公園で初のマルシェ

作り手の思いに触れながら飲み比べを楽しむ来場者たち

 北アルプス山麓で手掛けられているワイン生産の振興を図るイベント「信州安曇野ワインマルシェ」が4日、安曇野市穂高の碌山公園で開かれた。地場の気候風土に育まれたワインの数々が並び、来場者が個性的な香りや味の逸品に舌鼓を打った。

 安曇野市や大町市、池田町に加え山形村、塩尻市の小規模ワイナリーや生産者15事業者がブース出展した。手間暇かけて栽培された原料で丹念に仕込んだ赤や白、オレンジワイン、スパークリング、シードルなど合わせて約50種類が出品され、チケットを手にしたファンたちが飲み比べを楽しんだ。
 栽培農家らでつくる任意団体「北アルプスワインぶどう研究会」を中心とする実行委員会(池上文康実行委員長=ぼーのふぁーむ明科代表)が初めて企画した。
 妻と来場した塩尻市広丘吉田の会社員の男性(58)は「身近でこれほどたくさんのワインが造られているとは知らなかった。自分好みのワインも見つかった」と笑顔だった。一家で移住を検討しているという京都市の会社員の女性(53)は「素晴らしい景観を持つこの地で、生産者の思いと産物に直接触れ、魅力が増した」と話していた。