スポーツ

北信越新人戦陸上男子 松本国際が1600R大会新で制す

大会新で北信越男子1600メートルリレーを制した松本国際のメンバー(右から東、渡辺、小林、中村)

 松本市の松本国際高校陸上競技部が、北信越高校新人戦(10月27~29日、新潟市)の男子1600メートルリレーを大会新記録で制した。タイムは3分17秒25で従来の記録を10年ぶりに更新。リレー種目の優勝は同部として初めて。

 大会最終日で疲労もあり、記録より順位にこだわって臨んだ決勝レース。雨上がりで気温も低い難しい条件の中、ゴール間近で先行する走者を抜き去る劇的な展開で制した。
 「攻め切れずに悔しい」としつつ1走・東歩武(1年)が中位で踏ん張ると、2走・渡辺直弥(2年)が「上位に離されずについていく意識」で3位に浮上。「順位を下げず役割を果たせた」という3走・小林陽琉(同)からバトンを受けたアンカー・中村駿汰(同)は中盤で2位を捉えて最後にトップに。「ハイペースで入り、2位を抜くタイミングがベストだった。最高のレース」と喜んだ。
 突出したランナーはいないが、他校が失速する後半に巻き返せる粘りが強みだという。新人戦は中信で大会新の3分16秒28、県は3分19秒10のタイ記録をマーク。今夏に総合グラウンドが完成し、環境を含めた変化があった中で、指導に当たる織茂大地教諭は「地力がついた。成長を感じられる」と称賛。下里直弥教諭は「来年のインターハイで入賞を狙う意識を明確に持って冬場の練習に入れる」と、つかんだ成果を強調した。
 同部ではこのほか、男子円盤投げの井澤眞成(同)が40メートル53で優勝。女子は400メートルを西村渉(同)が57秒81で、円盤投げを北沢真輝(1年)が36メートル64で制した。エントリーした12種目のうち10種目で入賞を果たす躍進だった。

連載・特集

もっと見る