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今こそ大切な平和考える 松本で信州・戦争展始まる

戦時中の記録を紹介する展示ブース

 「第34回平和のための信州・戦争展」が3日、松本市勤労者福祉センター(中央4)で始まった。過去の戦争体験や平和を脅かす現代の諸問題に目を向け、武力や暴力に頼らない社会を展望しようと、市民有志でつくる実行委員会(実行委員長=大串潤児・信州大学教授)が主催。松本開催は5年ぶりになる。5日までの会期中、音楽や朗読、映画上映やパネル展示など多角的なプログラムで平和の在り方を考える。

 初日は「平和への想い届けよう!」とうたったオープニングコンサートや、ドキュメンタリー「証言─侵略戦争」の上映があった。パネル展には平和を希求する複数の市民団体が出展。先の大戦の記録や世界の核弾頭の現状のほか、ロシアとウクライナ、パレスチナとイスラエルなど現在戦闘状態にある地域の情報も並んだ。戸田俊子副実行委員長(76)は「戦争は命や自然、文化や歴史を否定する破壊そのもの。戦うエネルギーをもっと豊かな道へと向けるために学び、考える機会にして」と話していた。
 昭和63(1988)年から県内4地区の持ち回りで開かれている。
 午前9時~午後9時(最終日は4時)で通しの協力券は1000円、大学生500円、高校生以下無料。問い合わせは小島十兵衛事務局長(電話090・9231・9941)へ。

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