政治・経済

安曇野市職員 通年で軽装勤務 ノータイ・ノージャケ励行 季節に合わせ各自判断

軽装での勤務を案内するチラシを市役所に貼る職員

 安曇野市は1日、通年で職員がジャケットやネクタイを身に着けない軽装での勤務を開始する。働きやすい職場づくりに向け、夏のクールビズと冬のウオームビズの期間にとらわれずその季節に合った服装を各職員が自らの判断で取り入れる。通年で軽装勤務を実施しているのは県内19市で4番目で、中信4市では松本に次いで2番目。来庁する市民に取り組みを発信することで、省エネ推進に向けた意識高揚にも一役買いそうだ。

 従来通りワイシャツなどを基本としつつ、式典や会議ではジャケットなどを着用する。環境省が推奨している冷暖房設定温度の目安(冷房28度、暖房20度)を守っていく。
 松本市は令和2年10月に通年の軽装勤務を取り入れた。これまで軽装に対する苦情はなく、同市職員課担当者は「目に見える効果はないが、職員の作業効率は上がった」という。
 安曇野市は3月に「ゼロカーボンシティ」を宣言しており、通年の軽装勤務で令和32(2050)年までの二酸化炭素排出量の実質ゼロも推進する。同市財産管理課の担当者は「光熱水費の削減だけでなく、ゼロカーボンやSDGs(持続可能な開発目標)の推進の意識付けにもなれば」と願っている。