上松のお木曳 一足早く 令和7年予定の御神木祭 複製ミニ奉曳車 中心街で 上若連と子供たち

木曽の深山で生まれたる檜の幹を伊勢様へ―。
上松町の中心街でこのほど、「ミニお木曳」が行われた。ご神木のヒノキを載せる木製の台車・奉曳車の複製を、大勢の人たちが引いて練り歩いた。20年に1度営まれる伊勢神宮(三重県伊勢市)の式年遷宮に伴い、ご神木の切り出しに関わる上松町で奉祝行事・御神木祭が2年後に予定される中、地元を盛り上げようと催された。
複製は、前回の平成25(2013)年の遷宮に合わせて実物の3分の2の縮尺で作られた。ご神木が約4・5㍍で、奉曳車も含め重さが計220㌔になる。
JR上松駅前周辺の約200㍍を練った。祭典執行団体・上若連の男衆約30人に、鉢巻き姿の子供たち約60人が加わって奉曳車を引いた。太鼓や笛の音、「ヨイショ、ヨイショ」という掛け声、上若連の木遣唄が一帯に響き、沿道で大勢の住民や観光客が見守った。参加した上松小学校4年・岩原あゆさん(10)は「思ったより重くて、坂道が大変だった」と話していた。
木曽奉賛会が主催し、全国木馬引き大会の催しの一つだった。前回は、17年に上松町の赤沢自然休養林内でご神木を切り出す伊勢神宮の祭事・御杣始祭が営まれ、その翌日に町内で御神木祭が行われた。