地域の話題

昭和感じて高齢者元気 黒電話、めんこ、ちゃぶ台... セントラルビオスに500点

懐かしい昭和の品々が並ぶ会場

 松本市大手2の複合福祉施設セントラル・ビオスで、ブラウン管テレビやちゃぶ台、めんこやベーゴマ、レコードなど約500点が並ぶ「昭和レトロ展」が開かれている。入居者にとっては懐かしく、若い職員にとっては新鮮で、世代をつなぐコミュニケーションツールとなっている。

 最初に安曇野市堀金烏川のDIYスタジオ・コトノバ店主の中野啓司さんのコレクションを借りて展示したところ、入居者や職員が次々と私物を持ち寄り、あっという間に会場の多目的室がいっぱいになった。入居者は黒電話のダイヤルを回したり、一層式洗濯機の脱水部分を指して「回すの大変なのよ」と思い出を語ったりと盛り上がっている。普段は口数の少ない人が、車椅子に乗ったまま手首のスナップを利かせて鋭くめんこを打ち付け、周囲を驚かせることもあるという。
 展示を担当した管理課リーダーの犬飼祐介さん(34)は「みなさん喜んでくれてとても効果があった。これを機に新たなケアにつなげていけたら」と話していた。22日までで、原則として一般の来場は受け付けていない。