巨大たいまつに安泰願う 浅間温泉で祭り

松本市の浅間温泉で14日夜、毎年秋に行われる伝統行事「たいまつ祭り」が行われた。御射神社春宮の例大祭で、わらを束ねて作った大小25本のたいまつを担いだ地元住民らが温泉街を練り歩き、生活の安泰や五穀豊穣などを祈願した。
地元の団体や企業が作り上げた巨大なたいまつが目抜き通りに並び、午後7時前に点火されると、煙が立ちこめる中、威勢の良いかけ声とともに運ばれた。女鳥羽中学校の生徒らも参加し、顔をすすで真っ黒にしてたいまつを持ち上げた。地元に住む同校3年の滝澤朝日君(15)は「めっちゃ楽しい。大人になっても絶対に参加する」と笑顔を見せた。
たいまつ祭りは新型コロナウイルスの影響などでの3年連続の中止を経て、昨年規模を縮小して開催した。神社の氏子会長を務める木村鈐一さん(87)は「今年は観光客が戻ってきて本当に良かった」と話していた。