政治・経済

新しい松本市立博物館が開館

3階常設展示室の松本城下町ジオラマを見る来館者

 新たな松本市立博物館(大手3)が7日に開館し、一般公開された。中心市街地の大名町通りで1階をオープンスペースとした博物館とあって市民の関心は高く、初日は展示室だけで2047人(速報値)が入場した。

 午前9時の開館時刻には博物館前のポケットパークに長蛇の列ができた。3階常設展示室の松本城下町ジオラマを見に来たという安曇野市三郷明盛の安藤伊佐男さん(72)は「大きなジオラマで長時間見ていても飽きない。解説の映像もあり、城下町の防御機能がいかに優れているかが分かった」と話していた。
 3連休を利用し、県外からも多くの来館者が訪れた。神奈川県相模原市の公務員・小川和哉さん(50)は「全国でいろいろな博物館を見てきたが、ここは展示が面白い。特に山に関する展示物が充実している」と驚いていた。
 県内の博物館で初めてとなる子供を対象とした体験施設・子ども体験ひろば「アソビバ!」には松本を学ぶ複数の玩具が用意され、多くの家族連れでにぎわった。2歳になる長男・智基ちゃんと訪れた松本市開智2の会社員・樋口友紀子さん(30)は「遊びながら郷土を学べるすばらしい施設。地元のことを好きになってもらいたい」と笑顔を見せていた。
 8日も午前10時半から博物館前ポケットパークなどでオープニングイベントを実施し、木やりや獅子舞などが披露される。