地域の話題

11月3、4日「さきおり展」 安曇野市の生活介護事業所・あすなろ

4年ぶりに開催する展示販売会への来場を呼び掛けるメンバーたち

 障害のある人たちの社会活動を支える生活介護事業所・あすなろ(安曇野市三郷温)は11月3、4日の2日間、利用者が手掛けた裂き織り作品の展示販売会を開く。昨年3月に建て替えた施設の公開を兼ね、新型コロナウイルス禍で見合わせていた恒例企画を4年ぶりに催す。

 バッグやポーチ、敷物、のれんなど約1000点を並べる。市民から寄せられる再利用可能な着物や古布をひも状に裂いて横糸に用い、色柄豊かに織り上げ、仕立てた作品だ。「機織り班」のメンバー9人が制作に励んでおり、細川秋代さん(39)は「多くの方に使ってもらうことが励みになる」と期待する。
 旧保育園舎だった施設の老朽化に伴い新築した。一般に開放するのは初めてとなる。SDGs(持続可能な開発目標)が普及する中、障害者の社会参画や手掛ける製品への関心、引き合いは高まっているといい、職員の熊﨑直さんは「地域の方に取り組みをより知ってもらう機会にしたい」と話す。展示販売会「あすなろ安曇野さきおり展」は両日午前9時半~午後4時開場。機織りでコースターを作る体験会も開く。問い合わせはあすなろ(電話0263・77・9866)へ。