野球肘など球児のけが防止へ 県臨床整形外科医会が検診

県臨床整形外科医会は18日、松本市総合体育館で、小・中学生の球児を対象に「野球肘・運動器検診」を行った。医師らが超音波検診や身体測定などで異常がないか確認し、過度な練習による成長期の子供のけがや故障を予防するよう、指導者や保護者にも呼び掛けた。
中信地域の硬式・軟式野球チームに所属する約80人が参加し、肩や肘の可動域の確認をはじめ、エコーなど計8項目の検診を受けた。医師の所見で軟骨はく離などの症状が見つかった選手や理学療法士の運動指導を受ける選手もいた。硬式野球・松本西リトルシニアに所属する中学1年の長男と参加した山田美江さん(44)は「専門医に診てもらい、助言を聞くことができて安心した。親もケアしていきたい」と話した。
4年ぶり9回目の開催となった。県臨床整形外科医会の花岡徹副会長(68)=松本市医師会長=は「運動を楽しむ子供たちを外傷や障害から守るために早期発見に努め、指導者や保護者にも投球制限など予防策への理解をさらに深めてほしい」と願っていた。