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木曽馬と児童が駆け比べ 開田小の運動会で「接戦」

後方からスタートとした木曽馬「小夏」が追い上げを見せる中、白熱したレースを繰り広げる児童

 木曽町の開田小学校で16日、運動会の徒競走に木曽馬が登場し、児童と真剣な「駆け比べ」を繰り広げた。
 出走したのは23歳の雌馬「小夏」。同校近くの「木曽馬の里・乗馬センター」場長の中川剛さん(52)が騎乗し、6年生と40メートルの直線で2レースを争った。

 子供たちと木曽馬との接戦を演出するために、馬は10メートル後ろからのスタート。ぱかぱかと音を立てて力走する馬が前を走る子供たちを激しく追い上げる展開に、会場が沸いた。
 木曽馬に勝った田口寛大君(11)は「ひづめの音が後ろから迫ってきて焦った。抜かされるかと思ったけれど勝てて良かった」と笑顔。手綱を取った中川さんは、子供たちの頑張りをたたえながら「(児童2人に敗れた)2レース目はスタートを失敗してしまった」と悔しさものぞかせた。
 木曽馬との競争は平成26(2014)年に始まった運動会のアトラクションで、新型コロナウイルス禍は中断もあった。運動会の冒頭には、甲冑に身を包んだ児童会長の向井柚月さん(11)が木曽馬に乗って入場行進に加わり、盛り上げに一役買った。