解散した「生坂こなもん工房」 「こなもん倶楽部」として再始動

生坂村上生坂の建物を拠点におやきやピザを手作りして販売してきたが、会員の高齢化などで昨年3月で解散した「生坂こなもん工房」が、近く「生坂こなもん倶楽部」として再始動する。元会員約10人が無理せず趣味として活動できるよう組織を改め、村内のイベントなどで腕を振るう。16日午前10時から道の駅いくさかの郷で開かれる「特産市」で、秋野菜を使った特製ピザを販売して復活をPRする。
従来の独立した組織ではなく、里山の整備・活用に取り組む地元若者有志の団体「グッド・ウッド・ダディ(GWD)」に所属する部会として活動する。厨房や、移動式を含むピザ窯とおやき窯、焼きいも窯の計5基を備える拠点を生かして、月1回程度各種イベントに繰り出し、赤とんぼフェスティバルなどにも参加して、食を通じ村民や観光客を楽しませる。新たな名物料理の研究や、来村者のおやき・ピザづくり体験・研修も受け入れ、村内観光の取り組みを支援する考えだ。
生坂こなもん工房の前身は、かつてGWDに里山整備を託した「上生坂夢の里山の会」だ。その若者たちと再び連携し、料理づくりを楽しむことで、定年退職後の生きがいづくりを模索している若手の受け皿も目指す。事務局の平林敏生さん(79)=上生坂=は「利益追求ではなくやりがい重視で、若手に引き継げれば」と願っている。
問い合わせは平林さん(電話090・3008・8853)へ。