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小学生にオケ生演奏贈る OMF「子どものための音楽会」

子供たちが本格的なオーケストラ演奏に触れた音楽会

 松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、県内の小学校6年生を招待する「子どものための音楽会」が5日、水汲のキッセイ文化ホールで開かれた。午前は43校約1600人の児童が参加し、若手奏者らでつくる小澤征爾音楽塾オーケストラによる迫力ある生演奏を体感した。

 ベートーベンの交響曲第7番を奏で、指揮者のディエゴ・マテウスさんのダイナミックな動きに合わせて曲が盛り上がると、子供たちは体を弾ませたり身を乗り出したりして聞き入っていた。演奏に先立って趣向を凝らした楽器紹介もあり、児童を引きつけた。
 梓川小の酒井信之介君(11)は「オーケストラはいろいろな音が重なって面白い」と喜び、本郷小の上條未奈さん(11)は「きれいな音で、速かったりゆったりだったり変化を楽しめた」と話していた。
 「子どものための音楽会」は、子供たちに本物の音楽に触れてもらおうと力を入れているプログラムで、4日に伊那市会場で始まり、6日までの3日間で154校の児童約7000人が鑑賞を予定。8月19日に始まった今年のOMFを締めくくる。