寿で不登校の子供支援 松本市がセンター開所 自分らしく学べる場所に

松本市は31日、不登校の児童・生徒を支援する「寿教育支援センター(旧・中間教室)」の開所式を、寿中1の現地で開いた。山辺、波田、鎌田に続く4カ所目の施設で、主に南部地域の子供たちの学校外での居場所を提供する。愛称は「よつば」に決まり、4日に運用を開始する。
開所式には地元の教育関係者や市議会議員ら14人が出席した。伊佐治裕子教育長は「長年の懸案だった南部方面の学校外の学びの場が確保されたことをうれしく思う。子供たちが自分らしく学べる居場所を提供したい」とあいさつした。
寿豊丘教員住宅の1戸分(2階建て延べ73平方メートル)を改修した。2階の学習室には卓球台としても使える大机が置かれ、コミュニティースペースとして活用する。押し入れを改修した五つの小部屋はそれぞれ学習机や卓上照明を完備し、タブレット端末を使うコンセントも備えた。
教員経験者やボランティアの3人が指導員として配置され、子供の自主性を尊重した教科学習や工作、外遊びをサポートする。月~金曜日の午前9時~午後3時に開き、1日20人程度の利用を想定する。
愛称の「よつば」は指導員と市学校教育課の職員が名付けた。市内4番目の施設であり、幸福を呼び込むとされる四つ葉のクローバーにちなみ「自分らしく学び幸せになってほしい」という願いが込められている。
指導員の藤松輝州さん(61)は「子供たちにとって、もう一つの家になるような居心地のよい居場所にしたい」と話している。南部地域以外の子供の利用も可能で、希望者は事前に電話で相談する。問い合わせは寿教育支援センター(電話0263・50・4480)へ。