政治・経済

松本市長選 どうなる政党関与 候補擁立模索の党も

 来年3月に予定される松本市長選挙に向けて、各政党が対応の検討を始めた。4年前の前回選はほとんどが自主投票だった。出馬が確実視される1期目の臥雲義尚市長に一定の評価をする党がある一方で、対立候補の擁立も視野に議論している党もあり、新人の動きが低調な状況に変化をもたらす可能性がある。

 自民、立憲民主の両党は「市議会との対立が気になる」としつつも、現市政に一定の評価をしている。自民の県2区支部長の務台俊介衆議院議員は「臥雲市政はゼロカーボン政策をはじめ自民党の政策と方向性が一致する」と話す。立民県連代表の下条みつ衆議院議員も「災害対策などでの国政への要望活動では連携がとれている」とした。
 前回選で別の候補を支援した社民の中川博司県連代表は「次期市長選については状況を見て対応を決めたい」としつつ、個別の政策については評価するものもあるとした。
 一方で、共産の清沢達也中信地区委員長は「個別に見ると賛同できる取り組みもあるが、基本的に臥雲市政には賛同できない」とする。中信地区委員会や松本地区労働組合連合会などでつくる「明るい松本民主市政をつくる市民の会」で議論を始めている。
 日本維新の会の手塚大輔県総支部代表は「市役所建て替えの議論で現市政と市議会が対立し停滞している。反対するのであれば、議会が候補を立てるのが筋だ」と指摘する。市議会議員でもある公明の近藤晴彦県本部副代表は「現市政には是々非々の立場でやってきた。今後も変わらない」としている。