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手話で「つながる」交流企画 信大付属中3年A組 来月18日

手話での自己紹介を練習する生徒たち

 松本市の信州大学付属松本中学校3年A組(39人)は9月18日、「耳の聞こえる人と聞こえない人がつながる社会」をテーマにしたイベントを同校体育館で開く。障害の有無にかかわらず参加できる多彩なワークショップなどを、総合学習の一環で準備している。手話を使ったパフォーマンスを展開する団体との出会いが発端で、基礎的な手話をクラス全員で勉強中だ。

 イベント名は「3Aフェス」。大阪を拠点に活動する手話エンターテインメント発信団「oioi」(オイオイ)の講演のほか、小物入れや菓子作りのワークショップ、松本城観覧ツアーなどを生徒自らが行う。財源には、若者が行う地域活性化事業への市補助金を活用。22日は当日の段取りを確認し、チラシのデザインを決定した。
 きっかけは「oioi」との出会いだ。昨年2月の来校時に手話講座を受け、耳が聞こえなくても明るく開放的に振る舞う団員の姿に心を動かされたという。高野桜来さん(15)は「耳が聞こえる人より大変そうだと勝手にイメージしていたけれど、すごく楽しそうで見方が変わった」。手話を独学し、簡単な日常会話ができるレベルになった。
 帰りの学活では、高野さんら手話が得意な生徒を中心に全員で自己紹介などの仕方を学んでいる。実行委員長の望月舞子さん(14)は「楽しんでもらいたいという思いが皆にあり、団結している。どうしたらつながれるか、参加者と一緒に考えたい」とし、気軽な来場を呼び掛けている。
 開場は午前9時。参加申し込みはQRコードから。問い合わせは同校(電話0263・37・2212)へ。