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御嶽崩れ 災害爪痕に驚き 王滝 県西部地震の現場を見学

伝上川最上流部に残る崩落現場の縁に立ち、流れ下った土砂によって形成された景観を眼下に見る参加者

 昭和59(1984)年の県西部地震で発生した御嶽山の山体崩壊地「御嶽崩れ」の見学会が23日、王滝村の田の原で開かれ、郡内外の10人余りが参加した。「御嶽山のひみつを探ろう」と銘打ち、御嶽山火山マイスターネットワークが企画した。王滝川支流の伝上川最上流部に残る崩壊現場に立ち、災害の爪痕を目の当たりにした。

 崩壊は南側斜面の尾根で発生した。崩落した土砂や岩は岩屑なだれとなり、伝上川の両岸を削りながら流下し、死者・行方不明者29人を出した。火山マイスターの「距離約10㌔を時速80~100㌔という猛スピードで流れ下った」との説明を聞いた安曇野市豊科の細萱繁さん(75)は「流れ下る圧力はどれほどのものだったのか」と驚いていた。
 崩落現場は国有林内にあるために通常は立ち入ることができない。