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平泳ぎで北信越2冠・明善中の吉江世梛 自信を胸にメダル狙う

平泳ぎ2種目で表彰台を狙う吉江

 四国4県で開く今夏の全国中学校体育大会(全中)は、17日に開幕する。13競技に臨む県勢は193人(男子95人、女子98人)。うち松本・木曽地方からは9競技に44人(男子31人、女子13人)がエントリーし、晴れの舞台での躍進を誓う。

 自己記録は全国トップ水準にある。競泳の平泳ぎ100メートル、200メートルに北信越王者で臨む吉江世梛(明善中3年)。「メダルを取れるように」。簡潔な言葉に力がこもる。
 伸び盛りなのか、JOC杯で上位に入った今春からいい流れを継続する。強者と互角の勝負を繰り広げた実績が好作用。実力が拮抗する同県のライバルの存在も右肩上がりの進化を後押しする。
 長水路の今井市民プール(松本市)で6月下旬にあった大会では100メートルで1分3秒70をマーク。県中学記録を更新し、暫定で全国トップにも立った。全中の舞台も同じ屋外プール。結果を左右しかねない気温や水温、風など環境への適応力に対し、経験に裏打ちされた自信を見せる。
 前回大会で振るわなかった悔しさが今夏に懸ける思いを支える。持ち前のスプリント力に加え、持久力も向上。気持ちの強さも増し「あとは自分との戦い」。万全の備えでスタート台に立つ。

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