教育・子育て

芳川こどもプラザが人気 オープン1カ月

涼しい施設内で触れ合う親子

 松本市が南部地区の子育てと福祉の拠点と位置づけ、7月12日にオープンした多世代交流型子育て支援施設「あんさんぶる」(松本市村井町南2)内の芳川こどもプラザの利用が好調だ。未就学児の親子が涼しい施設内で触れ合えるプラザの7月の利用者は1日平均で182人に上り、多い日は250人以上の利用がある。新規登録者も急増しており、市は子育て支援に一定の成果があるとみている。

 7月12日から31日までの17日間で延べ3096人の利用があり、他のこどもプラザ4館(筑摩、小宮、南郷、波田)との合計は延べ7094人だった。前年同月の芳川開館前の4館の利用者は延べ3818人で、こどもプラザ全体の利用が2倍近く増えたことになる。
 各館の利用状況をみると、筑摩、小宮、南郷、波田の4館とも昨年同期の利用はほぼ維持しており、「他館の利用者が芳川に移行したようではない」(市こども育成課)とする。こどもプラザの7月の新規登録者488人のうち、芳川での申し込みは416人に上った。オープンが新規利用者の掘り起こしにつながったとみられる。
 芳川こどもプラザを実際に利用した人は「公園だと猛暑で熱中症の心配があるが、ここなら安全に遊ばせられる」(34歳女性)のほか、イオンタウン松本村井の2階にあることから買い物のついでに寄れることを利点に挙げる人もいた。10日に妻と次女の永茉ちゃん(5)、長男の叶ちゃん(2)と初めて訪れた小林敬太さん(34)は「想像以上にきれい。父親が気軽に入れる雰囲気になってほしい」と話していた。
 芳川こどもプラザは平成29(2017)年4月2日以降に生まれた子供と保護者を対象に、火~日曜日の午前9時から午後5時まで利用できる。