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松本ぼんぼん熱気復活 115連・5683人 中心街で躍動

多くの人が訪れた松本ぼんぼんで、息の合った踊りを見せる八十二銀行・長野銀行

 松本の夏を彩る「第49回夏まつり松本ぼんぼん」(実行委員会主催)が5日、松本市中心街で開かれた。新型コロナウイルスの感染急拡大の影響が緩和して昨年の2・6倍となる115連が参加し、5683人の踊り手がサンバ調の音楽に合わせて踊った。沿道には多くの観覧者が詰めかけ、にぎやかなぼんぼんが戻った。

 オープニングセレモニーで、実行委員長の赤羽眞太郎松本商工会議所会頭が「ぼんぼんを将来につなぐため、本来の踊りを真剣に踊ろう」と呼び掛けて踊りがスタートした。企業や小学校など久しぶりに参加する連も多く、息の合った踊りで喜びを表現していた。
 コンテストでは松本自衛隊が平成29(2017)年の第43回以来の最優秀賞に輝いた。沿道では切れのある踊りに見入る人も多く、受賞が伝えられると連のメンバーは観覧者と一緒に喜んでいた。連長の尾形和司さん(46)は「新人隊員と一生懸命練習してきた。ぼんぼんに賭けてきたので涙が出そう」と笑顔を見せていた。
 千歳橋周辺は、身動きができないほどの観覧者でにぎわった。長くぼんぼんに携わる松本商店街連盟の山田善敬会長は「松本の街が元気を取り戻すきっかけになれば」と期待していた。