道の駅にまき小屋贈る 木祖の村おこしグループ 解散前 最後の活動で

木祖村の住民有志でつくる「村おこしグループ」が、道の駅・木曽川源流の里きそむら(薮原)に販売用のまきを保管する小屋を寄贈した。村おこしを目的に活動し、特に村内への道の駅建設に力を注いだグループは、寄贈を最後の事業として平成9(1997)年からの活動に区切りをつけた。
小屋は幅4㍍弱、奥行き1・5㍍、高さ3・5㍍ほどで、建築業に携わるメンバーが手掛けた。「きこりの小屋」という名で道の駅の施設横に設置され、木曽郡内の間伐材を加工したまきを貯蔵する。
グループは20人ほどでつくる。道の駅建設を求めて村への要望などを行い、平成22(2010)年に施設がオープンしてからは活動が休止状態にあった。余った会費を使い切り解散を考える中で、道の駅とも協議し、まき小屋を贈ることに決めた。
3日、メンバー12人が現地を訪れて小屋を確認し、解散総会も開いた。永原二郎会長(79)は「最後に道の駅に寄与する活動ができてよかった」とほほ笑み、道の駅のさらなる発展を願った。髙橋忠久駅長は「まきはキャンプやストーブ用などで需要がある。皆さんの思いを生かし道の駅をますます活性化していきたい」と感謝した。