みこしまくり勇壮に 木曽・水無神社

木曽町福島の水無神社例大祭は2日目の23日、白木のみこしを縦横に激しく転がして(まくって)壊す「みこしまくり」が行われた。祭り最大の見せ場とされる勇ましい光景が、多くの見物客を湧かせた。
午後6時過ぎに関町区の道路で「横まくり」が始まった。「枠持ち」と呼ばれる担ぎ手たちが「そうすけ、こうすけ!」の掛け声とともに約400キロのみこしを横向きに勢いよく転がした。ばたんと大きな音が響き、衝撃でみこしの破片が飛んだ。夜までかけて転がし、みこしを壊していった。
みこしは、2日間かけて福島地区の中心街を巡った。練り歩きを取り仕切る「精進」を初めて務めた原伸一さん(50)は「祭りは地元出身の自分にとって〝血が騒ぐ〟場。にぎやかに、けが無く安全に行いたい」と話していた。
昼ころには、幼児が小さなみこしを「まくる」企画(松岡新聞店主催)が、町文化交流センター前で開かれた。