教育・子育て

朝日小学校4年生が鎖川の水質調べ 生物観察や稚魚放流

川底の石を拾うなどし、鎖川の生き物を調べる児童たち

 朝日村の朝日小学校4年生26人が、総合的な学習の一環で、身近な自然環境について学びを深めている。今月中旬、村内の鎖川で水生生物を観察し水質を調査する「せせらぎサイエンス」に取り組み、19日には野俣沢林間キャンプ場そばの鎖川上流域でヤマメの稚魚を放流した。体験を通じ、自然環境や多様な生き物を守る大切さを考えた。

 調査は朝日橋上流で実施。児童が川に入って底の石を拾い、石に付いた生き物を観察した。きれいな水にいるカワゲラやトビゲラなどを多く確認した。熱心に観察した藤森凛さん(9)は「生き物がいっぱい。きれいな川だと分かった」と話し、上條羽瑚さん(9)は「いろんな生き物がいて驚いた。水も冷たくて気持ちいい」と笑った。環境カウンセラー・佐々木辰弘さんに教わり、生物の種類や水のにごりの有無などを記録した。結果は環境省へ報告される。
 稚魚放流は、奈良井川漁業協同組合朝日支部が毎年児童を招待して行い、今回は体長5~6センチのヤマメ約1400匹を放った。中原瑠愛さん(10)は川で元気に泳ぎ出した稚魚を見つめ「小さくてかわいい。大きくなってほしい」と願った。
 宮尾慶次朗君(9)は川辺でカワゲラの抜け殻を発見した。清沢末季支部長は「魚はカワゲラなどの川虫を食べて大きくなるけれど、川がきれいでないと川虫も魚も育たない。大人になってもきれいな川を守ることを忘れないで」と呼び掛けた。
 成果は本年度の環境のつどいで発表する。

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