高ボッチの自然後世に 塩尻市民ら外来植物駆除

塩尻市のボランティア団体・市自然保護ボランティアと市は17日、郊外の高ボッチ高原で外来植物を駆除する環境美化の催しを開いた。「海の日」に合わせ「美しい海は美しい山から」を合言葉に、市内33の企業・団体や個人ら計130人が澄んだ空気と空を間近に感じながら、貴重な自然を守るため作業した。
管理棟・でいだらボッチ館から、直線距離で1キロ弱の草競馬場近くの第一駐車場までの間の草地を歩き、外来種のヒメジョオンやハルジオンを根から駆除した。参加者は「結構あるね」と言いながら汗を拭い作業に精を出していた。池周辺の傷んだ柵を解体する作業もした。
観光客が近年急増している状況を踏まえ、自然保護ボランティアの代表世話人・大川恒子さん(76)=塩尻市片丘=は「360度見えるパノラマや自然が何よりもごちろう。来て良かったと思える環境づくりをしたい」と話した。百瀬敬市長は「未来につなぐ観光地として自然保護の聖地にしていきたい」と話していた。
27回目の事業で、駐車場から集合場所までの道のりを利用したクイズラリーも実施した。