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われらオール安曇野 中学野球 7校19人結集 部活動地域移行を実践

発足会で記念撮影をするオール安曇野のメンバーら

 中学校の野球部員が減少傾向にある中、安曇野市は13日、市内中学校の野球部を統合した地域スポーツクラブ「オール安曇野」を発足させた。初年度のメンバーは市内全7校から集まった1、2年生19人。各校の部活で顧問をしていた教員らが指導に当たり、今後は「オール安曇野」として練習し、大会に出場していく。

 市役所で発足式が開かれ、選手や保護者、指導者ら約60人が出席した。オール安曇野代表の保科潔・穂高東中学校教頭は「みなさんはクラブの歴史をつくる最初のメンバー。1番応援されるチームになりましょう」と鼓舞。代表生徒4人が決意表明し、豊科北中2年の岩渕悠輝さんは「一つ一つの練習を積み重ね、いい結果を残していきたい」と意気込んだ。
 市内の野球部はこれまでも、穂高東と穂高西と明科、豊科北と三郷で合同チームを組んでいた。堀金の野球部は昨年度に廃部し、豊科南には野球部がないため、オール安曇野は野球をしたい両校の生徒の受け皿にもなる。
 クラブ発足は、休日の部活動を地域住民らが指導する「部活動地域移行」の一環でもある。土曜または日曜に市内中学校のグラウンドで合同練習を行い、穂高の元高校教諭・滝澤邦夫さん(66)も地域指導者として携わる。第1回のクラブ練習は、22日に明科中学校で行う予定だ。