松本の子供の伝統行事「ぼんぼん・青山様」 中央地区全体で実施へ
少子高齢化の進展で松本市の子供たちの夏の伝統行事「ぼんぼん・青山様」を担う各町会の保護者らの負担が重くなっていることを受け、中央地区は今年、地区全体で実施する。行事の意味を知り継続していくために、若い世代を含めた実行委員会をつくって準備を進めている。一般に加えて中高生や大学生のボランティアにも多く参加してもらい、屋台や花火も楽しめる夏祭りの中で、8月8日、にぎやかに開く。
中央地区の16町会で現在、ぼんぼん・青山様を単独で行っているところはほとんどない。ここに新型コロナウイルス禍で行事を控える時期が重なって4年ぶりという町会が多く、ますます難しい状況となった。
伝統を引き継ぎ子供たちの夏の思い出をつくるため、町会連合会の関係者らで話し合って地区全体で取り組むことにした。若者主体で進めていきたいと以前に地域づくりに携わった大学生に声を掛け、5月に中央地区夏祭り実行委員会を組織した。
夏祭り「縁日だよ!全員集合」は地区内の枡形ひろばで開き、ぼんぼん・青山様もここから出発する。ひろばには屋台が並び、夏祭り気分を盛り上げる。花火は近くの女鳥羽川で手持ち花火を楽しむ。いずれも今月中旬まで運営ボランティアを募集しており、近くの中学校にも声掛けする。
実行委員の遠藤彰大手公民館長は「自分たちも楽しみながら参加し、若い世代を中心にみんなで盛り上げたい」と張り切っている。ボランティアに関する問い合わせは大手公民館(電話0263・39・5711)へ。