政治・経済

松本市庁舎の照明 全てLEDに

蛍光灯からLED管に交換される市役所の照明

 松本市は本年度、市役所本庁舎と東庁舎、大手事務所の室内照明を、LED(発光ダイオード)にする。庁舎内にある約2000基の蛍光灯をLED管に交換する。消費電力量を減らして温室効果ガスの削減につなげる取り組みで、市の試算だと年間で約82トンの二酸化炭素を削減できる。来年度以降はLED化が済んでいない市有施設の調査を行い、LED化100%を目指す。

 昨年7月に策定した「市地球温暖化対策実行計画」の「市役所ゼロカーボン実現プラン」に基づいた取り組みで、本庁舎から順次、LED照明に交換していく。メーカーとリース契約を結び、来年4月1日からの5年間がリース期間となる。
 市環境・地域エネルギー課によると、約2000基の蛍光灯の年間消費電力量は約30万キロワットで、全てLED化すると11万2000キロワットに減り、電気代はLED化前の年間約450万円から約170万円に減る。蛍光灯の交換費用も削減できるが、リース料は年額約700万円で支出は増える。
 同課は「2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを達成するために必要」とし、今後は約600カ所の市有施設のうち、LED化されていない施設の調査を進める。