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憩いの花壇が30年ぶり復活 松本・寿白瀬渕の白姫公民館

30年ぶりに復活し地域住民を楽しませている花壇と青木さん

 松本市寿白瀬渕の白姫町会の高齢者でつくる「白姫コスモスクラブ」の青木悦雄会長(86)が、30年にわたってさら地となっていた地元・白姫公民館の花壇を復活させた。「みんなに喜んでほしい」との思いで整備を始めたところ、クラブの仲間や企業の協力が集まり、地域の憩いの場を彩る立派な花壇が完成した。

 大きさは幅2.5㍍、長さ10㍍で、マリーゴールドとブルーサルビア、ニチニチソウが計250株植えられている。
 年明けの目標として花壇造りを思い立った青木会長は、寒い時期にあれこれと構想を練った。傾斜地にある花壇の土が流れるのを防ぐため、まずは擁壁を設置することに。5月に入って近くの建築業の男性に相談すると、素材選びから設置まで手伝ってくれた。次は土作りで、石のない良質な土が欲しいと地元の建設会社の社長に声をかけると、2㌧トラック4台分が届いた。青木さんは「急な思いつきに協力してくれてありがたかった」と感謝する。
 その後、ブロックで囲いをして見た目を美しく整えた。苗を定植したのは今月25日で、クラブのメンバーに声をかけると3分の2以上に当たる15人が参加してくれた。
 大型の花壇のため、近くを通りかかるドライバーからもよく見える。公民館の催しに訪れる地域住民から「きれいだね」「癒やされる」とたくさんの声をもらった。青木さんは「思い切って整備して良かった」と喜び「クラブで丁寧に世話をして末永く楽しんでもらえるようにしていきたい」と次の目標へ向け張り切っている。