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三才山トンネルで工事 平日渋滞で1時間待ちも

三才山トンネルの工事に伴う交通規制で渋滞する国道254号。車列は1㌔以上になる

 松本市と上田市を結ぶ国道254号で現在、三才山トンネルの内壁改修工事とトンネル近くにある橋の改修工事が同時に行われ、平日は片側交互通行の規制で渋滞が発生している。交通量とタイミング次第では待ち時間が1時間に及ぶことがあり、利用には注意が必要だ。

 両市境の三才山トンネルは全長約2.5㌔で、上田口近くの鹿教湯大橋でも改修工事が行われている。このため松本口から鹿教湯大橋近くの孫六トンネルまでの約4㌔区間で、終日片側交互通行(土日祝日はトンネルの規制は解除)となっている。
 三才山トンネルから松本側約1.4㌔地点にある帯所橋も改修工事中で、片側交互通行規制が行われている。
 これらの工事は5月8日に始まり、三才山トンネルと鹿教湯大橋が11月下旬まで、帯所橋が8月10日までを予定している。三才山トンネルなどの工事は県上田建設事務所が、帯所橋の工事は県松本建設事務所が実施している。
 上田建設事務所によると、通常は二つの工事区間で交通誘導警備員が連携し、一度に通過待ちの車両を全て流している。記者が23日午前に通行した際、帯所橋の規制信号が赤になったタイミングで待ち始めると、孫六トンネルを通過するまでに38分かかった。
 ただ、松本側の渋滞が長くなり過ぎると一度に流せなくなり、帯所橋で待ち、さらに三才山トンネルの手前で止められることが起きる。21日午前10時ころ、その状況に遭遇した安曇野市豊科の男性(60)は「1時間以上も待った」と嘆く。上田建設事務所にもそうした苦情が届いているものの、いかんともし難いという。
 上田建設事務所が松本トンネル付近に設置している告知看板には「待ち時間約20分」となっている。しかし、実際はタイミングが良ければ15分で抜けられるし、悪ければ1時間待ちもあり得る。松本地方の住民は上田駅から新幹線を利用するためこの道を通ることも多く、到着時刻が限定されるような場合には高速道路などでう回した方が確実だ。