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ウクライナの子供たちが描いた絵画、穂高で展示へ

ウクライナの子供たちが避難先で描いた絵。みらいに3日間展示する

 安曇野市の市民グループ「平和憲法を活かす安曇野の会」は23日から25日まで、同市の穂高交流学習センターみらいで、ウクライナの子供たちが描いた絵画の展示会を開く。ロシアによる侵攻の直後から食料や日用品などを支援している認定NPO法人・日本チェルノブイリ連帯基金(松本市浅間温泉2)に届いた原画など約150点を並べる。絵からは遠い平和や故郷への思い、日本への感謝など子供たちのさまざまな気持ちが伝わってくる。

 ニカ・ストレチカさん(7)が避難先のブルガリアで描いた作品「ウクライナの心」は、ヒマワリの髪飾りをした少女が、ほほ笑みながらウクライナの国旗がデザインされたハートを持っている。ほぼおなじ構図で、日の丸のハートを持っている「日本の心」も目を引く。
 ミサイルや戦闘機が描かれた絵もあるが、大半は明るい色使いで笑顔の人物などが描かれている。作品からは、母親や祖父母と避難している子供たちが、故郷から離れながらも前を向く様子が見て取れる。
 平和の心を育もうと企画した。平和憲法を活かす安曇野の会の共同代表・松澤好哲さん(79)は「自分の国から遠く離れ、故郷や親を思ってあのような絵が描けるのはすごいと思うし、素晴らしい。理屈抜きにして見てほしい」と呼び掛けている。
 入場無料で、各日の午前9時から午後5時まで。初日の午前9時から、オープニングセレモニーと、日本チェルノブイリ連帯基金の神谷さだ子理事長による絵の解説がある。7月20~22日に市役所で開く「戦争と平和展」でも一部の作品を展示する予定だ。