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健康首都会議 毎年開催へ 松本大主体に今年は11月

 松本大学(松本市新村)は、学内を会場に昨年度初めて開催した「健康首都会議」を、今年も11月11、12日に開く。健康や医療産業を学ぶ場として地域住民の関心は高く、初回は予想を上回る1200人が入場した。需要が多いことから、地域貢献の意味を込めて毎年開催していくこととし、学内を開放して全学挙げて盛り上げる。

 今年は大学と市民タイムス、abn長野朝日放送の3者でつくる実行委員会で実施する。地域の医療者や企業にも幅広く参加を呼び掛ける計画で、実行委員長に菅谷昭学長、副実行委員長に松本市医師会の花岡徹会長と松本商工会議所の赤羽眞太郎会頭が就く。
 今年のテーマは「健康ライフの知恵を増やそう!―さらなる、脳活・筋活・骨活・腸活に向けて」で、「人」「生活」「地域」「環境」「産業」「教育・芸術」の六つの分野で健康をテーマに考える。外部講師による基調講演や企業・団体によるブース出展のほか、大学の教員らによる23講座と協賛社による7講座の計30講座(1講座70分間)を開講する。
 20日に学内の会議があり、実施計画が決まった。菅谷学長は「健康首都会議で地域に大学を開放する。地域住民に知的資源としての大学を活用してほしい」と話している。
 健康首都会議は、医師である菅谷学長が松本市長時代に掲げた「健康寿命延伸都市・松本」を具現化する主要事業「世界健康首都会議」を継承する催し。世界健康首都会議は市の事業として平成23(2011)年に始まったが、令和2年の10回を最後に廃止された。今後は松本大学が主体となって開催していく。