政治・経済

東筑摩郡内で議会一般質問の動画配信広がる

一般質問の動画公開開始をPRする山形村議会の懸垂幕(山形村役場)

 東筑摩郡内で、村議会の様子を広く発信しようと、村議会定例会の一般質問を、インターネットの動画投稿サービスで配信する動きが広がっている。麻績村、山形村は6月定例会から新たに配信を始めた。郡内5村のうち、生坂は令和3年度に、朝日は4年度に動画配信を開始。議会・村政への関心低下や、議員のなり手不足が課題となる中で、各村会が議会改革に知恵を絞っている。

 麻績村議会は、6月定例会からライブ配信を開始。これまで議会を傍聴するには、議場か、中継用テレビがある役場ロビーに出向く必要があった。議会活動の発信は紙媒体が中心で速報性には欠けた
ため、3月にユーチューブチャンネルを開設、村内視察の様子なども公開している。総務経済委員長の宮下朗氏は「麻績はCATV配信がないなど、これまで立ち遅れてきた」とし「議会も電子化とスピード化の波で素早くタイムリーな情報発信が求められている。配信で村民の知る機会を確保し、迅速なフィードバックや要望につながれば」と話す。
 山形村議会は、一般質問の様子を議員1人ずつ編集し、定例会終了後1~2週間で村議会のHP上で公開する。従来の村ケーブルテレビでの生中継・録画放送に加え、幅広い世代が議会に触れる手段を確保した。昨年度、先行して配信を行っていた朝日村議会を視察し、準備を進めてきた。議会改革の特別委員会で委員長を務める新居禎三副議長は「都合に合わせて視聴できるようになるので、ぜひ若い人たちにも見てほしい」と願う。役場庁舎には動画配信開始を知らせる懸垂幕「一般質問のYouTubeはじめるじ!」を掲げ、PRしている。