地域の話題

ハワイから学生 木曽の文化体感 ホームステイ 住民と交流

そろいの浴衣を着た木曽踊保存会員の指導を受けながら木曽踊りに挑戦するハワイの高校生たち。地域の子供たちも輪に加わった

 米ハワイ州のハナラニスクールに通う高校生ら4人が9~12日にかけて木曽町を訪れ、地元の高校生との交流や一般家庭でのホームステイなどを楽しんだ。4人は、日本の知識を競うコンテストのハワイ州チャンピオン。〝日本通〟の4人は、義仲館や木曽おもちゃ美術館などを見学したり、木曽踊りの輪に加わったりして、木曽の暮らしに根付いた伝統文化を濃密に体感した。「お返し」とばかりに本場ハワイのフラダンスを披露して木曽の住民を喜ばせる一幕もあった4日間を振り返り「アイ・ラブ・キソ」と口をそろえた。

 同スクールは幼稚園から高校までの一貫校。コンテストはハワイ州の30校が参加して毎年2月にあり、日本の政治・経済から文化・美術まで幅広い知識を3人一組のチーム戦で競う。昨年と一昨年の優勝メンバーが〝優勝のご褒美〟として来日し、同スクールを卒業した大学生1人も参加した。
 6日に来日し、10日間の国内滞在期間の4日間を木曽訪問に充てた。11日は木曽町内で「木曽踊保存会」と交流し、住民も交えて踊りの輪を作った。フラダンスを披露した高校2年のパック・ケネディさん(16)は「木曽踊りの手の動かし方はフラと共通する」と感心し「ハワイに帰ったら友達に教えたい」と笑顔だった。
 スクールの日本語教師・マティソン由美子さんが木曽町内の自営業・上村三枝子さんと親交があった縁で来訪につながった。上村さんは「今後も相互に行き来できれば木曽の魅力をハワイに発信してもらえる」と期待していた。