塩尻の片丘バイパス事業化へ 県道松本塩尻線 県、早ければ来年度
県は塩尻市片丘地区を通る県道松本塩尻線について、集落を迂回する「片丘バイパス」(約2キロ)を、早ければ来年度に事業化する方針だ。現状だと集落内の区間は狭く歩道もほぼないが、朝夕の交通量は多い。住民や通行車両の安全のため、市と連携して地元説明や地形測量を進めている。
12日の市議会代表質問で、政進会の青柳充茂氏が関連の質問を行い、曽根原博建設事業部長が事業化に向けた状況を説明した。
県松本建設事務所によると、片丘バイパスは、松本塩尻線と国道20号が交わる桟敷交差点の北側から分岐する。田川右岸を北に走り、長野自動車道と並行する県道新茶屋塩尻線に合流する。想定では片側1車線で、片側に歩道を設ける。バイパス開通後、現在の松本塩尻線のうち、並行する区間は市に移管される見込みだ。
県は令和2年度以降、地元関係者や地権者への説明会などを開いており、昨年度はドローン(小型無人機)を使った地形測量などを実施した。本年度も地元説明を継続しながら、バイパスルート周辺の用水路調査などを行う。
市は地元との調整役を担っている。市建設課の武居寿明課長は「バイパス整備への地元の熱意は大きい。市としても積極的に協力していきたい」と話している。