政治・経済

防災品購入補助金が人気 安曇野市が予算増額 対象品目一新で申請増

補助制度のチラシと対象となるポータブルバッテリー。テントと並んで申請が目立つ

 安曇野市の防災用品購入補助金制度が人気だ。補助対象を本年度、災害時に安全を確認した自宅で過ごす「在宅避難」に必要な防災用品に一新した。対象となる防災用品はキャンプにも使えることから40代を中心とした子育て世代からの申請が目立つ。早くも本年度一般会計当初予算に計上した250万円の不足が見込まれ、市議会6月定例会に追加費用300万円を盛り込んだ補正予算案を提出している。

 市危機管理課によると、ポータブルバッテリーやテントを購入したいとの申請が比較的多い。停電時にポータブルバッテリーを充電できる太陽光パネルも購入したいとの申請がある。補助制度についての説明を載せた広報あづみの4月号が配布されて以降、申請が急増した。
 食料や水などの消耗品を補助対象としてきた昨年度までは、購入金額の3分の1を5000円を上限に補助してきた。本年度は上限を2万円に引き上げたことも人気の一因と分析する。ポータブルバッテリーやテントは、在宅避難だけでなく、車での避難を想定している若い世代のニーズにマッチしたとみられる。
 昨年度の補助実績は約200万円で、本年度は2カ月ほどでそれを上回った。市危機管理課は「危機意識を高めてもらうのが一番。まずは意識を高め、いざという時は購入した防災用品を活用してもらいたい」としている。

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